140字小説一覧|夢
*2015年12月|2016年1月
城島俊也[AP1-S2000]&北条豪[NA1-NSX]強化月間
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「何だそれ」合流するなり豪が指差した鞄のストラップ『昨日作ったの。何でしょう』「オレの車だろ。器用だな」『…も一つ作ったら貰ってくれる?』「鍵に付けるよ。楽しみだけどいつでもいいぞ、無理するな」促され助手席へ着座すると左頬に唇が触れて「報酬には不足か」頷く顎を指で持ち上げられた。
【お揃いのストラップ】北条豪 (2016.01.25)
炬燵で寝落ちとは不覚、投げた身体がベッドへ沈む。欠伸を噛み殺し枕へ頭を落とすと隣から腕が伸びて『起こした?』小声で問うた直後に絡む指。温かく大きな掌がぴたりと密着し甲をくすぐる指先で言いたい事は充分解った。『待っててくれたのね』綻ぶ唇を彼の頬へ寄せて。本日休診、朝寝坊しましょう。
【多弁な指先】城島俊也 (2016.01.23)
円く美しい瞳を直視した。俺のすべてを見透かすような、君の目が大嫌いだ。「…俺の事、嫌いか」『先生が私の事嫌いなんだもの。当然でしょ』濡れたシャツを脱ぎ捨て彼女が嗤い『一生、好きになんかなってあげない』すり寄せるのは冷えた身体。「ああ。俺もだ」胸に抱く空約束。伏せた瞼にくちづけて。
【君の目が大嫌い】城島俊也 (2016.01.23)
苦手な駐車、私にしてはうまくいった。褒めてもらおう、助手席へ顔を向ければパチンと視線がぶつかり息を飲む。『豪?』彼の名を呼んだ。「上出来。今度はオレの車に挑戦だな」『…むり』「何の為の限定解除だ」『だって、』開けた唇に指先が触れて「言い訳は聞かない」時間を止めるような約束のキス。
【至近距離で目が合って、ついでに時も止まって】北条豪 (2016.01.23)
真紅に塗られていく小さな爪を眺めるのはキライじゃない。「ねーえ、まだァ?」『これで最後』身体を転がし足の甲へ唇で触れた。びくんと振動が伝わり『真里く、』途惑い声が呼ぶ。「乾くまで動けないんでしょ?」困ったように頷くきみは爪と同じ色に頬を染めて。「オレんことほっといたバツだからネ」
[特攻の拓]鮎川真里 (2016.01.23)
ふわふわぽわんと楽しいきもち。隣の豪へ身体を預けると取り上げられたグラスはテーブルへ「気分悪くないか」『うん。でも私酔わせてどーするの』「どうしてほしい」『一緒にいて』「それだけか」『お酒飲んだから運転できないでしょ。このまま泊まってって』「そのつもりだ」へらっと顔が緩む。
左側の温かな重みを抱き寄せ「これ、飲んでもいいか」頷きを確認し彼女が残した甘いビールを呷る。『間接ちゅーだァ』「直接だ」グラスを置き重ねた唇。『…豪、酔ってる?』「ああ。お前にな」『なにそれ恥ずかしい…』潤む瞳、赤い頬の理由は酒だけでないと自白したようなもの。「夜は長いぞ」
#1夢:ほろ酔い 北条豪 (2016.01.03)
唇から吹き出す白が夜空へ消えていく。「クソさみィな。誰だ暖冬つったヤツ」追い出されたベランダから暖かな室内へ戻り、コンロ前の恋人を抱き締めた。セーターの裾から手を忍ばせ柔肌へ滑らせると『冷たッ!』耳に刺さる悲鳴。『邪魔しないでよ慎吾』「寒いんだって」『こっちが寒いわ』顎へ頭突き。
#深夜の夢小説60分1本勝負:さっむいな! 庄司慎吾 (2016.01.02)
玄関と門扉を閉め小走りで向う先は彼の紅い車。「大丈夫か」『平気』深夜のコンビニで待合せなんてロマンティックとは程遠いけれど。「朝までに帰すからな」助手席へ私を促した彼が「次は防寒を考えろよ」着ていたコートを差出す。胸へ抱けば密室に閉じ込められて。本当はこのまま帰りたくない。
#1夢:真夜中のドライブ 北条豪 (2016.01.02)
『城島君、再婚しないの』助手席の窓から真暗な空を見上げ友人が問うた。まるで挨拶するような気軽さで。「いいひとが居たら考えるよ」左手薬指。指環の跡が薄くなったと気付く。『やっぱりエスいいわねえ』称賛の溜息。『私のAWも結構速いわよ』「知ってる」駐車場で彼女を待つ白い車の元へ。
#1夢:真夜中のドライブ 城島俊也 (2016.01.02)
手入れされた重箱に詰めるものは食材だけではない。「つまみ食い」『失敗した責任を取ります』「カマボコなんて普通に切ればいいだろ」『ウサギにしてみた』「リンゴだけで充分だ」『傷まないうち煮ちゃおうか。パイはどう?』「いいな」二人で迎える初めての正月。沢山の願いを込めた新しい年が来る。
#深夜の夢小説60分1本勝負:重箱に詰め込まれた (2016.01.01)
「着いたぞ」ぺちと頬を叩かれ瞼を開く。『…あ、けましておめでと…』「さっき聞いた」彼が身体を退けると助手席は開け放たれており、昇り始めた太陽の一端が視界を染めた。『初日の出!』シートから地面へ飛び降りてブーツを鳴らす。『今年もよろしくね、豪』「ああ。よろしく頼む」強く手を繋いで。
姫様がキスで目覚めるなんて嘘だ。現に彼女は眠ったままで動かない。それともオレに〈王子様〉の資格が無いせいか。車外へ出て助手席ドアを開けた。額にかかる髪、ふっくら柔らかな頬へ指先を滑らせる。念の為もう一度唇を触れさせるが…ああ、やっぱりオレの恋人は一筋縄では行かない。軽く頬を叩く。
【1/1のお題】日の出 北条豪 (2016.01.01)
*2015年12月|2016年1月
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