Thanks for your WEB-CLAP. ―妙義― 中里毅・庄司慎吾




慎吾「なァ、オレ1ヶ月くらい免停になりそーなンだけど」

毅 「何やらかしたんだ」

慎吾「……ストレートでちょっと踏んだ、だけ」

毅 「成程。何キロ超過だ?」

慎吾「30くらい?」

毅 「本当は」

慎吾「…………45」

毅 「まったく……それで、俺にどうしろって言うんだ」

慎吾「その間、オレのシビック運転してくンねーかなと思って」

毅 「俺が?」

慎吾「違げーよ。デルソルの女、居るだろ」

毅 「……何のことだ」

慎吾「しらばっくれてもムダだぜ?調べはついてンだよ」

毅 「彼女、は――」

慎吾「お前の女じゃねぇよな?」

毅 「……そういう関係じゃない」

慎吾「そいつに話つけてくンねーかな〜。オレも会いてェし」

毅 「嫌だと言ったら?」

慎吾「別に。無理にとは言わねェ」

毅 「珍しいな」

慎吾「お前を通さなきゃイイだけだろ」

毅 「慎吾……お前、何を企んでいる」

慎吾「人聞き悪ぃな。オレってそんなに信用ねェのかよ」

毅 「よくそんな事言えるな」

慎吾「で、どーいう関係だよ」

毅 「……それは……」

慎吾「ん?何だよ、ハッキリしろよな」

毅 「俺にも、よく解らない」

慎吾「何だそれ」

毅 「解らないから解らないと言っている」

慎吾「じゃ、ハッキリさせに行こーぜ」

毅 「余計なお世話だ」

慎吾「つまんねェな」

毅 「……俺は、お前が嫌いだ」

慎吾「ンなこと知ってるよ」



せせら笑うような吐息が漏れた。毅がフイと背を向ける。

慎吾は愛車の屋根に触れ「待ってろよ」と呟いた。