Thanks for your WEB-CLAP. ―藤原豆腐店― 藤原拓海・藤原文太

あ、いらっしゃいませ。はい、まだ大丈夫です。え……オレですか?……ココの息子です。はい、バイト帰りで……。
親父、いないんですか?すいません、ちょっと待っててください。
お待たせしました。木綿と、おぼろ豆腐ですね。……ウチの豆腐、そんなに美味いですか?はぁ、どうも。
いや、毎日飽きるくらい食べてますけど……。正直言って、他のと比べたことないんで……よくわかんないです。
あの、コレ入れときます。よかったら食べてみてください。
……はい、ちょうどお預かりします。どうも、ありがとうございました。
文太「何だ、帰ってたのか」
拓海「どこ行ってたんだよ。客来てたぞ」
文太「そこで会った。いい息子さんですね、って誉められちまったよ」
拓海「ふーん」
文太「オマケに油揚げ付けたらしいな」
拓海「……いけなかったか?」
文太「いや、構わねぇよ」
拓海「親父、何笑ってんだよ」
文太「何でもねぇ」
拓海「……車、借りるぞ」
文太「ああ」
拓海はハチロクの鍵を受け取った。ニヤついている文太の視線を背中に感じる。
妙に気恥ずかしくなった拓海は「クソ親父」とこっそり悪態をついて運転席に腰を下ろした。